若手騎手の取捨選択 ~1人気馬で勝ち切れる?~
あけましておめでとうございます!今年も宜しくお願いします。
さて、正月休みを持て余し気味の私は久しぶりにTARGETをポチポチ。昨年の振り返りをしております。
唐突ですが、昨年ブレイクした騎手として関東リーディングを獲得した横山武史Jに異論はないでしょう。重賞初制覇も2020年でありながら、一気に関東リーディングに駆け上がりました。(壁が低いとかは言わない約束)
Twitterのタイムラインで散見したのが、「横山武Jは1人気で勝ち切れるのでブレイクした」ということです。そこで、この仮説を一旦是として、単純に調べものをしてみました。今回はデビュー10年以内に絞ります。
以下の表は2020年、1人気の騎乗成績です。ちなみに表中は単勝回収率でソートしています。 *1
前述の横山武Jは勝率36.5%、単勝回収率95%でかなり立派な成績です。(平均は勝率32%、1人気単勝回収率75%程度)
もう一つ、気になったことは2つ目と3つ目の表を見てわかるように、中央4場とローカル場の成績に大差がないことです。レベルの高いはずの中央4場の成績がローカル場と相違ない=力が通用している、という見立てをすれば、関東リーディングを獲ったことも頷けます。
同じような視点で注目できるのは、昨年後半から特に活躍の目立った印象の団野大成Jです。彼は中央4場の成績が突出していますが、これは年末にかけての阪神開催で【4-1-0-1】と荒稼ぎをしたから。「昨年後半から」という印象と合致しています。まだ一般に乗れる騎手であることは浸透し切っていないと思うので、少し注目したい所。
もうひとり挙げるとすれば、荻野極Jでしょうか? 競馬を始めた5年前くらいに減量(▲)で穴馬をバシバシ持ってきていた頃から推し始めてはいたのですが、減量が外れてから勢いを失い気味という印象を持っていただけに正直意外です。重賞でもサンレイポケットあたりで着には絡み始めていますが、2021年を飛躍の年にしてほしいです。
一方、逆の意味で気になってしまったのが坂井瑠星Jです。昨年はダノンファラオとのJpn I勝利を始めとして重賞戦線でも存在感を示した、今まさに売り出し中の騎手ですが、1人気での成績は散々たる状況です。特にローカル開催等の場合は中心に据えたくなるところかと思うので、動向を注視する必要があります。矢作厩舎とのコンビで存在感を示してくれている若手だけに、是非とも人気馬でも好成績を残して欲しいです。
(北村友一Jはこのパターンで1人気馬の勝率が低い騎手で、ようやく昨年ブレイクしましたが数年足踏みをしていた印象です)
他、全体的に平均を下回ると同時に2年目は伸び悩んだ印象の斎藤新J、現状はローカル番長の西村淳也Jなども気になる所でした。
さて、長々と大したことない話をしてしまいました。
みなさま、今年も宜しくお願いします!